善人役が切り伏せられる場面がある珍しい演目です。ストーリーにひねりがあり、殺陣が多い派手な舞です。
【登場人物】
・主人公:坂上田村麻呂 (さかのうえの たむらまろ)
・武者:夜叉丸(やしゃまる)
・姫:あやめ姫
・和田翁(わだのおきな)
・武者:夜叉丸(やしゃまる)
・姫:あやめ姫
・和田翁(わだのおきな)
・鬼:犬神丸(いぬがみまる)
【あらすじ】
平安時代初期、桓武天皇に仕える鎮守府将軍・坂上田村麻呂は摂津国 鈴鹿山(すずかやま)の鬼を退治すべく、鈴鹿山に向かっていた。鈴鹿山の鬼があやめ姫を狙っているため、和田翁は山積権現(やまづみごんげん)に姫を逃そうとしたが、そこに鬼の手下である夜叉丸が現れ、翁を殺してあやめ姫を奪う。
そこに坂上田村麻呂が現れた。田村麻呂に打ち伏せられた夜叉丸は改心して田村麻呂の家臣となる。
田村麻呂と計略を練った夜叉丸はあやめ姫を連れて鬼の首領である犬神丸のもとへと連れていく。犬神丸は満足して酒宴を催すが、酔った犬神丸に夜叉丸が切りつけた。田村麻呂も現れて犬神丸は大悪鬼となって戦うが、田村麻呂らに討ち取られる。
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