古事記にも登場する仲哀天皇の武勇を題材にした舞です。八幡宮の縁起を伝え、国家の安泰を願う演目です。

【登場人物】
・主人公:帯中津彦(たらしなかつひこ)=仲哀(ちゅうあい)天皇
・武者
・鬼:塵倫(じんりん)

【あらすじ】
 弥生時代、仲哀天皇の御代、人々は穏やかな暮らしを求めて安住・定住の場を拓いた。そして、五穀豊穣・自然の恵みを授けてくれる神々と人々の交流・共感する拠点を八幡神社として建てた。
 ある日、背中に翼を持つ塵倫という鬼が数万騎の軍勢を従え、天空のかなたから舞い降り、この国に悪災を与えて庶民を苦しめた。神通力を持ち、戦術にも長けた塵輪を迎え討つ為に、時の帝、仲哀天皇は不思議な霊力のある十善万乗(じゅうぜんばんじょう)の神変不測の弓矢を持って応戦する。激闘の末、鬼は退散し、国に平和が戻った。