【本拠地】広島県安芸高田市高宮町
【発足】寛政2年(1790年)10月
【特記】昭和29年(1954年)「剣舞」広島県無形民俗文化財

【紹介】
 山根神楽団の歴史は大変古くその始まりは寛政2年10月(西暦1790年)約220年前に遡る。
 当時の山根地区の住人数人が隣村の阿須那(島根県邑智郡邑南町阿須那)の賀茂神社神官、斉藤氏に習いに出向き、持ち帰ったとされる。それ以後、徐々に人数も増え練習を重ね戦前は大変隆盛を誇り年間60回程度招かれた記録があり、その当時は大八車に衣装等一式を積み神社から神社へと帰宅せずに夜を徹して舞い歩くこともしばしばあったようである。
 高宮町内では、いち早く演目「剣舞」が昭和29年に広島県無形文化財の指定を受けた。
 戦時中は団員の徴兵や道具(刀剣類)の没収などで一時期途絶えかけていたが、戦後すぐに復活した。とはいえ多くの農村がそうであったように山根地区も時代の流れに背くことができず、若者の多くは仕事を求めて都会へ行き、山根には年老いた人たちが目立つようになり神楽も衰退しかけない状態だった。「これではいかん」と山根地区出身で広島市内に在住していた有志数人が立ち上がり広島市を拠点に神楽を始めたのは、30年前だった。噂を聞きつけたものや誘われたものなどが集い今では約20名で活動している。
 昭和60年には、ハワイ公演も行い、また平成24年6月には安芸高田市からの要請で福島県いわき市と相馬市へ福島応援神楽公演を行った。近年では神楽団の増加や新しい神楽(新舞)の人気、競演神楽の人気などに押されて上演回数は減少したものの年間20回程度、各地の祭り、イベントに招かれ披露している。
 「競演大会で優劣を競うよりも祭りの奉納神楽」という姿勢をかたくなに守り続け、昔からの山根神楽の伝統ある芸に磨きをかけ「古い神楽の伝承」という目標の基に日々精進している。
(引用:http://yamanekenmai.main.jp/shoukai.html)

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